PJdesign #No,4|フリーランスの働き方

目次

私たちは、何なぜ働くのでしょうか。

今回はプロジェクトの進行は少しお休みして、そもそも論を議題にしました。
「フリーランスの働き方」についてです。


私の事例とあわせながら書きます。

「生活」のために働く。
これは、最低条件かもしれません。では、それ以外ではどんな事があると思いますか?

その他には
「やりたい事」「やれる事」
この2つが挙げられました。
やりたい事と言うのは、好きな事や趣味を仕事にする場合もあります。例えば、音楽や運動、DIY、ハンドメイドなどもその部類になるでしょうか。

やりたい事を仕事にする

この「やりたい事」にも種類がありそうです。「自分らしくあるために」と言い換えてもいいですね。

1つ目は
「個人の能力に合った、目指したいこと」に注視して仕事する。

2つ目は
「社会に対する足りない部分を感じて解決するため」の仕事をする。

ここで少し私の話を例にします。デザインを仕事にしたのは、幼稚園の頃絵画教室に通っていた事が要因です。勉強は嫌いでしたが絵を描く事は好きで、学生時代もずっと美術部でした。
色々なコンテストに出展して賞をもらえる事が嬉しかった事を覚えています。

短大のデザイン科を卒業してすぐ北九州市のデザイン会社に勤めました。他の職業は一切考えていませんでした。好きな事、趣味を仕事にしたと言うわけです。



ここまでどっぷり生活の一部としてデザインや美術をしてくると、逆にその他のに疎くなってしまいます。例えば、Adobeのソフトばかり使うのでMicrosoftはたいして使えません。事務作業なども苦手。この仕事を選ぶしかなかったとも言えます。「やりたい事」と「やれる事」が一致しています。その上で就職していたわけなので、安定した「生活」面もフォーローしていました。

会社員だった時は1つ目の理由を持って仕事をしていました。

安定した仕事

でも、結局のところ私は今フリーランスです。会社員=安定した生活とはいきませんでした。この安定とは何でしょうか。もはやそんな物は存在しないのではないでしょうか。

広告業界は特に深夜残業が当たり前で、数年前に電通の過労自殺なんかのニュースは人ごとではない話です。フリーランスになる方が多い業界でもあります。会社が倒産するなんて話も多くあります。女性は特に体力的な事や出産を期にやめてしまう方がほとんどです。デザイン学校時代の友達も9割がデザインの仕事をしていません。さらにこれは、デザイン業界に限ったことでもありませんでした。

「お金を重視した会社員は、精神的に疲れるかも。」そんな意見が出ました。
だから休みを利用して「趣味の時間を作る」。旅行したり、ご飯にいったり。趣味を通したコミュニティなどがあれば最高です。ですが私にとって、それも鎮痛剤のような物でした。

今考えると、それは2つ目の部分「社会に対する足りない部分を感じて解決するため」の仕事が欠如していたからだと思います。それはフリーランスでも会社員でも同じです。

つまり、「個人の能力に合った、目指したいこと」と「社会に対する足りない部分を感じて解決するため」の仕事両方を持ち合わせた時、本来の力を無理なく発揮できる。ということですね。

問題からビジョンを見る

会社員時代、仕事をこなす毎日がキツくて、つまらなくて、フリーランスを考えていました。休みの日に、独立のための勉強会へいくつも参加しました。特に男女共同参画センタームーブへ行った中で「女性にとって働きにくい社会」で、収入は年齢と共に下がる事を数字で見せられ衝撃を受けました。

  • 女性の賃金は安く設定され昇給しにくい
  • 結婚していると再就職自体が難しい
  • 子供がいたらもっと難しい
  • シングルマザーは負の無限ループ

周りの人たちにもその様な問題を抱えた人は多かったのも事実で、それを解決しようと、創業ブームはその頃始まっていたのかもしれません。そんなパラダイムから抜け出すにには「フリーランスしかないのでは?!みんな、なろうよ!」って思いましたが、まずは本当にフリーって良いのかな、やってみよう!そんな事が私の心を決めました。

2つ目の
「社会に対する足りない部分を感じて解決するため」の仕事をする。ここに近づいた時期でした。その後2年くらいかかって具体的にそのビジョンを見る事ができて、今もまだまだ模索中です。

頑張る女性の背中を押す。
女性のパワーはすごいんです。元気は多くの人に広がるものです。その方が活躍する事で、サービスを受けたお客様がハッピーになる。その方のご家族もハッピーになる。私はそんな事も目指しています。

フリーランスがきつくて就職した

メンバーが経験を話してくれました。フリーで仕事をするのは簡単な事ではありません。しっかり稼がなければと、目の前の仕事に追われてしまって、その繰り返しに疲れてしまったそうです。その頃、きっとそこに目指す物はなかったのではないでしょうか。

就職先では、フリーランスで働くよりもより多くの経験を得る事ができたそう。企業だから大きな仕事を受ける事ができ、たくさんの人と関わり、ディレクション業務やコンサルティング業務を経験して、とても前向きに仕事に取り組めたそうです。その時の経験は今大きな糧となっているように見受けます。

仕事は何かを吸収できるチャンスでもありますね!

フリーランスは今後会社員に戻れるのか

一旦フリーランスになったら、就職に対して抵抗があるかもしれません。

「就職するより時間が自由にしやすいから無理」
「特にこだわりはない」
「いつでも就職してやっていけると思う」

など様々な意見がでました。決めつける必要はないですね。その時に自分に合ったスタイルで働けばそれでいいという結論に。

ライスワークとライフワークは一緒でもいいし、別でもいいのです。

フリーランスはスキルの幅が求められる

1つごとを極める職人になる方法もありますが、先細りとなること間違いなし。「3つの全く違う分野で仕事を作り、それらを掛け合わせることで前進できる。」そんな意見をいただきました。

また、私の例で考えてみます。

グラフィックデザイン

ディレクション

ウェブデザイン

マーケティング

経理

SNS

ヒアリング力強化中

そして、プロジェクトデザイン

この順で学んできました。スキルの幅はかなり広がってきました。分野的には一緒ですから、これから分野は広げて行きたいです!そして今やっと新しい取り組みを始めそれがこの「プロジェクトデザイン」です。

関わりしろの設計

自分がやりたいから。
自分がみんなに知ってほしいから。

そこにニーズを見ていない事がほとんどのように感じます。

「あなたのやりたい事は誰かに求められる事ですか?」そこを考えずに仕事は成立しないのではないでしょうか。さらに言えば、そこに周りの関わりしろが見出せません。「頑張って!」としか言いようがないのです。

関わりやすい仕事というのは、ビジョンがあります。そこに共感できたとき自分のスキルを提案しやすくなります。結果、一人では創造でき得なかった仕組みや結果が生み出されるのだと思います。(ただ、ビジョンだけ語って行動しないのも全く意味がありません。)

人に頼る

全部自分でするには限界があります。できない事・自分でする必要のないものは、さっさとお金を払ってやってもらいましょう。時間の無駄です。コンサルしてもらう。必要なものを作ってもらう。事務作業をやってもらう。お金を回す事も大事だと思っています。

さらに仕事が発展していけば、自分の体をいたわる時間・家族の時間を作る必要もでてきます。できるだけ外注を増やして、そのうち法人化も視野にいれるべき。という意見も出ました。

仕事もプライベートも心地よくできるといいですね!最終的な安定とはその事をいうのかもしれません。

ヘボ1スタート!

フリーランスのスタートは、自分のメニューを見える化することから始まります。ただ、自信がないとか目指すところがわからないと、表現することができません。

フリーランスになろうと思ったのは最近で実績なんかないし・・・。と臆していても仕方ありません。自信は行動しなければつかないし、成長しないからです。まずは、なけなしの実績とできる事をブログ・ウェブサイト・SNSで発信しよう!ヘボで構わない!そんな話をしました。

ビジョンも最初はない方が多いでしょう。でも、探していればやっていく上で見つけられると思います。

次に大事な事は、表現する上で目的を持つこと。読んでくれる人に何を感じてもらい行動してもらうのかは念頭に置いておきたいところです。

というわけで、このブログもポートフォリオも更新頑張ります!読んでくださる方の「背中を押す」ことができれば幸いです。


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<次回>
みやこ野菜プロジェクトの第2回目です。お楽しみに。

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